こんにちは、メイです!
私は2つの自治体で正社員、1つの自治体で会計年度職員の保健師をしていました。看護師から保健師への転職だったのですが、人気な行政保健師で仕事をした時に、事前に知りたかった事が多々ありました。
今回は行政保健師を希望している方に向けて、事前に知っておいた方がいい事を解説していきます!
前提
公務員は安定しているため、保健師は人気の職業です。
私も保健師になる前に知りたかった事が多くありました。今回はその内容を私の独断と偏見で解説していきます。ご了承ください。
知っていた方がいい事 【業務編】
次に詳しく解説します!
業務の負担が大きい
行政保健師は地域住民の健康管理や保健活動の中心的役割があります。
母子保健・成人保健・精神保健・国保業務・感染症対策など多岐にわたる仕事をこなす必要があり、責任も大きいです。住民ニーズも多様化しているため、柔軟な考えと的確に仕事をしていく資質が求められます。
時に突発的な対応(災害時や感染症流行時など)が求められ、負担が増します。
事務業務がある
保健師の仕事といえば、健診や赤ちゃん訪問、健康相談などをイメージするかもしれませんが、そういった保健業務以外に事務業務もあります。
どちらかといえば、事務業務の方が多いです。
事務業務は、起案文書やチラシを作ったりします。
職場の硬直性
行政保健師は公務員ですので、公務員特有の縦割り組織で上下関係が激しいです。
伝統的な慣習が根強いため、煩雑でも同じやり方をし続けるため、業務遂行のスピードが遅く、現場の改善等が進みにくい場合があります。
・小さい自治体は、住民の意見を聞いて、やり方を改善する場合もあります。
・大きい自治体になるほど、改善や改革は難しいです。
残業が多い
時間外の仕事が結構あります。
理由① 窓口対応や相談業務、事務仕事などいろんな仕事がたまってしまうため。
理由② 時期的な統計や調査報告、新型コロナウイルスのように突発的な仕事があるため。
案外、看護師の方が残業が少なかったというのも結構あります。
パソコン操作が必須
保健師は看護師よりもパソコン業務が多いです。
Word、Excelの2つを最低限使えないと仕事ができません!
Word:健康教室などの案内やチラシを作る事が多い。
Excel :統計や集計作業で使用。
最低限、関数やフィルター、図表などを勉強していく事が必要。
Word、Excel の基礎的な勉強をしておく事をおすすめします。
災害時は出勤が必要
地震や水害などの自然災害で避難所が設営される場合があります。
保健師は避難所の設営など最初から出勤し、夜も避難所で過ごす事が多いです。
ただし市町村によって出動順番は異なります。
知っていた方がいい事【福利厚生編】
次に詳しく解説します!
最初は給料が安い
しかし、最初は給料がかなり低いです。それは保健師であってもです。
これが基本的な給料の形です。大きい自治体の場合は地域手当があって、他の自治体よりも高い事が多いです。
しかし保健師は手当が多いわけではないですし、給料は公務員の給料表で決まっています。
特に看護師(夜勤あり)から保健師に転職した場合は、給料が落ちてしまう可能性が高いです。
ちなみに看護師などの経験がある場合は、経験を加算した基本給になりますが、自治体によってその額は違います。
公務員として長く働く予定の方は、年々基本給が高くなっていきます。
休みが少ない時がある
仕事の内容によっては、休日出勤する必要があるため、休みが少ない事があります。
公務員になると保健師とは直接関係ない業務でも参加する必要があります。
自治体によりますが、休日出勤の対応は以下の方法になる事が多いです。
・休日出勤した分を代休といて平日のどこかで休む。
・代休とお金(休日出勤した時間給)のどちらかにするか自分で選択できる。
日直がある
自治体によっては日直をしないといけません。
自分が普段仕事をしている部署とは、全く違う仕事をするため、覚えないといけない事が多いです。また、基本2人で日直を行う場合が多いのですが、その相手は自分よりも役職が上の先輩の場合が多く、かなり気を遣います。
全ての自治体がこの日直業務があるわけではないです。
【日直の有無の確認方法】
🔶自分が入職したい自治体に日直業務があるか電話などで直接確認する。
🔶ネットで以下のように検索してヒットする場合は、日直業務がある場合が多いです。
ちなみに日直業務のお金は追加でもらえますが、かなり安いため注意が必要です。
知っていた方がいい事【その他】
次に詳しく解説します!
異動がある
行政保健師は公務員のため、異動があります。ただし、保健師の異動する場所は限られますので、ある程度場所は決まっています。
異動すると仕事内容はがらりと変わってしまうので、その都度勉強しないといけません。
教育のムラがある
保健師になると先輩保健師が仕事を教えてくれます。
プリセプター・プリセプティの関係で仕事を見てくれる自治体や職場全体で新人を教えるという自治体もあります。
保健師は看護師と違って新人の人数が少なく、教育体制にムラがあることが多いです。
先輩保健師は忙しそうにしているため、相談や教えてほしい事がなかなか言えなかったり、記録などで教えてもらっていない事を理不尽に怒られるという場合があります。
特に看護師からの転職などで社会人経験のある中途で入職した場合は、できるだろうと思われる事があり、一から教えてくれないことも多いです。
住民対応が大変
地域住民からの苦情やクレーム対応に追われる場合があり、感情労働の側面が強いです。
クレームの時に「俺らの税金でくっているくせに」と言われたり、理不尽に言われる事も多々あります。
最初は傷つく事が多いと思いますが、精神的に強くなる必要があります。
🔶生活習慣病予防や感染症対策では、理解が得られないことも多く、対応が難しいケースがあります。
🔶事業によっては、アポ無し訪問が必要なこともあり、トラブルになる可能性があることもしないといけません。
女社会で気を遣う
保健師は圧倒的に女性が多く、女社会なのでかなり気を遣う必要があります!
自治体によっては、市役所や保健センターなどいろんな場所で仕事をしないといけない場合があります。保健センターなどに配属されると保健師が多いため、女性が多い職場になり、かなり気を遣わないといけません。
今はお茶汲みが減っていますが、それでも気を遣う事が多いです。
まとめ
13選を解説していきましたが、いかがだったでしょうか。
これは保健師の裏側だったと思いますが、マイナス面も知っていれば、イメージと違ったということもなく仕事ができると思います。
やっぱり看護師は看護師、保健師は保健師で大変な所はあります。
もし保健師を目指している方の参考になれば嬉しいです。
応援しています!
「自分と未来は変えられる!」
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